ローリンヒルの凄さに今更気づく。

i-Podで音楽を聴くようになって、シャッフル機能で聴いていると、「あれ、こんな曲入っていたっけ?」という事が結構あります。買ったばかりのCDをi-Podに入れて、一回聴いて以降、一度も聴いていないなんて事が結構あるから当然の事ですが、シャッフル機能のおかげでCD時代のように2度と聴かずに人生を終えるという事が無くなって、「改めて聴いたらいい曲じゃん。」という再発見が出来てありがたい事です。

で、ローリンヒルの「MTVアンプラグド」なんですが、買ったのはだいぶ前ですが、シャッフルで流れてそれこそこんな曲あったんだと、びっくりしました。

Lauryn Hill- I get out

この曲、途中で歌詞が抜けて演奏が止まるんですが(1分42秒)、この動画はそこをカットしてくっつけてます。まったく余計な事をしてくれてます。ここの演奏停止時間にローリンヒルの凄みを僕は感じたんです。その部分も含めて音楽になっています。落語には詳しくはないですが、晩年の志ん生が高座で居眠りしたのを、滅多にないものが見れたと興奮するファン感覚に近いかも。

このローリンヒルの「MTVアンプラグド」ですが、歌詞抜けやら、ギターのミスタッチやら、声裏返りやらで、ファンには評判いまいちなようですが、それらのミスも含めて人間味溢れる魅力に、僕ははまっています。ミスをミスのままリリースしたローリンは立派だと思います。そもそもアコギ一本だけのラップって珍しいと思うんですが。(知らないだけ?)

ローリンの事調べていたら、ソロアルバムが2枚分出来上がっているのに、契約するレコード会社が無くてリリース出来ないとの事。脱税によって有罪判決が出ていたり、アメリカスターにありがちな破天荒ぶり…。罪は償って作品を世に出して欲しいものです。ちなみに僕と同い年という事も調べて分かりました。(もし同じ国、地域に暮らしてたら同じクラスにローリンヒルがいたかも知れないんだな。後、柔道の谷亮子とかハンマー投げの室伏とか、タイガーウッズ、山田花子…。)

MTVアンプラグド - ローリン・ヒル

MTVアンプラグド

MTVアンプラグド