藤圭子さんの自殺に思う事。

藤圭子さんの名前は知っていたし、宇多田ヒカルの母親だという事も、「15,16,17と…」っていうフレーズも知っていたけど、こんなに才能のある歌手だったという事は、残念ながら死後に知りました。
精神的な病とか問題も多くあったとは思いますが、年齢を重ねた現在の藤さんの歌を聴きたかったです。当時を知る芸能界の人間は、亡くなってから彼女の凄さを語らないで、生きているうちに彼女を再評価して、復帰させる道は作ってあげられなかったのでしょうか。
時代を背負って、世代の代弁者のようになってしまった事が彼女を苦しめ、唄う事をやめてしまったのかな。そして自殺。ニルヴァーナのカートコヴァーンの最期を思い出してしまいました。

昔、10年位前のロック画報の佐久間正英さんのインタビューで「今後、誰をプロデュースしたいか」という質問に、佐久間さんは真っ先に藤圭子さんの名前を挙げた事がありました。BOOWYやらジュンスカやらGLAYといった男性バンドのプロデュースで成功した佐久間さんが藤さんの名前を出した事が当時は「?」でしたが、今なら理解が出来ます。若かりし当時の佐久間さんにとっても藤さんのヴォーカルは衝撃だったのでしょう。その佐久間さんも癌で闘病中との事。

藤圭子 GOLDEN☆BEST

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藤 圭子/圭子の夢は夜ひらく (1970年)