助っ人ドラマー、プレイリープリンスのバンド。

アルバム「ママー」レコーディング時に脱退してしまったオリジナルドラマー、テリーチェンバーズ。
XTCは替りの新メンバーを探さず、以降アルバムごとに助っ人ドラマーを雇います。
「オレンジズ&レモンズ」の助っ人ドラマーはパットマステロット。ミスターミスターや90S以降のキングクリムゾン(大好き!)のメンバー。
「ノンサッチ」の助っ人ドラマーはデイヴマタックス。かのフェアポートコンヴェンション(大好き!)のドラマーです。
この二人は知っていたんですが、「ママー」「ビッグエキスプレス」「スカイラーキング」「アップルヴィーナスVOL1」「ワスプスター」とこれだけの数のアルバムのドラマーにクレジットされているプレイリープリンスなる人物の事は全く知らない僕でした。75年デビューの米国バンド、チューブスというバンドで叩いているそうで、1950生まれだから今年で64歳です。
ネットって改めて便利なもので、チューブスの動画も簡単にバンバン見れましたが、その動画という動画で曲調もバンドのコスチュームも全く違って(特にヴォーカル担当。)なんとも掴みどころのないバンドといった印象。(でもなんかすごい惹かれます。)グラムロック→パンクニューウェーヴとかテクノ→産業ロック的なものに落ち着く。といった遍歴でしょうか?で、全時代に通じて感じるのはコミカルなエンターテイメント振りです。
日本とも関わりがあってYMOの有名な79年NY公演は、なんとこのチューブスの前座だったんだそうで、しかも同年の来日公演でもYMOが前座を務めているんだそうです。

The Tubes - doing White Punks On Dope
秀逸すぎる動画。厚底に厚底を重ねたくらい厚底な厚底ブーツなんてもうコントの世界。一回倒れたらもう立てないし…。フロントマンのグラマラスすぎる風貌と他メンバーの普通さのギャップとか、33秒辺りのギター何人おんなじフレーズ弾いてるの?(一人いりゃ充分でしょ。)とか、突っ込みどころ満載。お目当てだったプレイリープリンスさんほとんど映ってないです。

The Tubes - Prime Time
ニューウェーブ期?これも本人たち至って真面目なんだろうけどなんか面白いなあ…。

OLIVIA NEWTON-JOHN & THE TUBES - Dancin'
これは、ちょっとかっこいいなと思っちゃいました。オリビアニュートンジョンとの共演で、オリビアは50年代から飛び出したようなガールズグループを演じて、チューブスは80年代のロックサウンドで対抗、ハウスやヒップホップ、マッシュアップなんかの黎明期を見ているようでチューブスなかなかやるときはやるなって感じ。

THE TUBES - TALK TO YA LATER
00年代のチューブス。スプリングスティーンかブライアンアダムスみたいになっちゃいました。