*[ビートルズ] 松本大洋作品をビートルズ作品で例えてみる。
「STRAGHT」を買ったことで遂に松本大洋全作品をコンプリートした僕は、ふと「STRAGHTってビートルズでいうとハンブルグ時代みたいだな。」と思ってしまい、そこでその後の大洋作品をビートルズの作品に置き換えたらどうなるんだろうと考えてみました。
「STRAGHT」→ハンブルグ時代、「プリーズプリーズミー」
ハンブルグでハコバンとして修業して実力をつけたビートルズ、大洋さんにとってのハンブルグは、講談社だったんじゃないかと思います。
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「青い春」→「ウィズザビートルズ」
ハコバンで実力をつけたビートルズの2ndはカヴァーが多く、ツッパリマンガの短編集の「青い春」の豊富なヴァラエティと共通。画風は線数の非常に多い「黒い時代」なのでモノクロのアルバムジャケットもぴったり。
青い春―松本大洋短編集 (Big spirits comics special)
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「ZERO」→「ハードデイズナイト」
僕は「ZERO」こそが松本大洋さんの「実は」最初の覚醒だったと思っています。(評価低いけど。)となると、全曲オリジナル曲で勝負した「ビートルズがやってくるヤアヤアヤア」で決まりでしょう。特にシンガーとして、そしてソングライターとして、「実は」最も凄かったこの頃のジョンレノン(ジョンの凄いのは「イマジン」とかだけじゃないんです。)と「実は」感が共通点。
ZERO 下 BIG SPIRITS COMICS SPECIAL
- 作者: 松本大洋
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「花男」→「HELP!4人はアイドル」
この二つの共通項はわかりやすいです。「青い春」「ZERO」と線の多い黒い画風に対してこれじゃダメだ(これじゃ売れない。)と線数をぐっと減らして絵を明るくした「花男」はまさに「4人はアイドル」
花男 (1) (Big spirits comics special)
- 作者: 松本大洋
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「日本の兄弟」→「ビートルズフォーセール」
ビートルズの大売出し的フォーセールは、大洋さんの短編集「日本の兄弟」。
「鉄コン筋クリート」→「ラバーソウル」
「4人はアイドル」のように明るいイメージは全くなく、冷たく暗くざらついた感触。あとタイムリーにビートルズを聴いている世代がフェイヴァイリットに挙げる人が多い(様な気がする。)点が「鉄コン」との共通点。
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「ピンポン」→「リヴォルヴァー」
後追いビートルズファンがフェイヴァイリットに挙げる人が多い(様な気がする。)点が「ピンポン」との共通点。「ピンポン」のペコ対ドラゴンの対決シーンは日本マンガ史に残る、マンガを愛する人なら絶対一度は読むべき名シーンですが、同じく「リヴォルヴァー」の「Tommorrow Never knows」の強烈な個性と存在感、これを聴かずしてロックを愛する資格なしです。
ピンポン (1) (Big spirits comics special)
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「花」→「イエローサブマリン」
「花」は、劇団の舞台の為に書き下ろした、ちょっと特殊な作品なので、ビートルズのアニメ映画のサントラという特殊な「イエローサブマリン」。
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「GOGOモンスター」→「マジカルミステリーツアー」
全編描き下ろし作品という日本のマンガ家はほとんどやらない事が、出来るまでの売れっ子マンガ家になった松本大洋さん。一ファンとして感無量でした。祖父江慎さんによる豪華で派手な装飾と「マジカル〜」の派手なジャケットが共通。(ちょっと強引。)
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「ナンバーファイブ」→「サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド」
これは石ノ森章太郎的ヒーロー繋がり。ゴレンジャーのようなカラフルファッションで決めた「サージェント〜」のビートルズと、009がモチーフで、NO.スリーのコスチュームが仮面ライダーっぽい時があったりと、虹組は完全にヒーローものです。
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「竹光侍」→「ザ ビートルズ(ホワイトアルバム)」
白繋がりで。主人公の瀬能が相手と剣を交える時に現れる(憑依?)白狐、、瀬能が持つ刀に憑く真っ白な女性の霊「圀房」、強敵木久地が可愛がる白鼠メシ、そして何より瀬能の生まれ故郷信濃の山奥の雪化粧した山々。(かなり強引。)
竹光侍 8 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
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「SUNNY」→「アビーロード」
現在、連載中の「SUNNY」松本大洋さんの、自身の子供時代に思いを馳せつつ描く、まだ連載途中ですが名作間違いなしの作品です。過去に立ち返るという事なら「Get Back」セッションだからアルバムは「レットイットビー」かとも思ったんですが、「レット〜」はビートルズの4人がバラバラでまとめきれず、雇われプロデューサー、フィルスペクターが独断で女性コーラスやらオーケストラやら余計なサウンド加工を施したアルバムなので、解散決定後に奇跡の結束で作り上げた名作「アビーロード」の方がふさわしいでしょう。
ビートルズのはこの「アビーロード」をもって解散ですが、大洋さんは「SUNNY」で引退なんてならないで下さい。ただ、とても集大成的な作品と言えそうだし、若干心配です。「SUNNY」は今までのどの作品より最終回の想像がつきません。いっそのこと登場人物を成長させず、ずっと連載し続けて欲しいくらいです。大友克弘、江口寿史、鳥山明みたいにならないで下さいね!
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