Gキングスの名曲カヴァー
こういうカヴァーの上手なアーティストが好きです。上手というのは、曲のオリジナルの良さを活かしながら自分らしさをきちんと出せているっていう事です。
僕は仕事柄、最近の曲が有線で流れる職場で働いていますが、最近昔のヒット曲のカヴァーが増えたなと思うと同時に、「これは歌がちょっとうまい素人のカラオケか？」っていうのも多くてうんざりイライラさせられます。（しかもカヴァー曲が僕が一番毛嫌いする80〜90SのJ-POPなのでイライラ増量。）一体誰が唄っているのか有線放送なんでわかりませんし、知りたいとも思いませんが、過去のヒット曲を唄うという事の覚悟があるのか疑問です。せめてオリジナルと並ぶクオリティは保って欲しいものです。
ミリオンヒットだらけだった時代のヒットが良かったとは微塵も思いませんが、あの頃よりも音楽業界がいよいよ地に落ちたんだなと感じさせられます。カヴァーが多い事は悪くないんです。ディランやビートルズの登場前はヒット曲をカヴァーするなんて当たり前だったんですから。ただその頃のカヴァーには自分らしさ、個性が必ずあったと思います。
（話が横道にそれました。）ジプシーキングスにはもっと色んな曲をカヴァーしてほしいです。
フランクシナトラの名曲カヴァー。
GIPSY KINGS A MI MANERA (MY WAY)
イーグルスの名曲カヴァー。
Gipsy Kings- Hotel California (spanish version)
Gキングスにまつわる、ちょっといい話
まだ全くの無名のグループだったジプシーキングスが、各地をドサ周り巡業（まさにジプシー。）していた頃の事です。
スイスのレストランで彼らの演奏を聞いたある老人が感極まって涙した事があったそうです。メンバーはその老人が誰かわからなかったそうですが、後になってなんとあのチャーリーチャップリンだったことがわかったそうです。この時のことをメンバーのチコは「かつて世界中を泣かせた人物を俺達が泣かせたことが本当に嬉しかった」と語ったそうです。
チャップリン以外にもブリジットバルドーといった有名人が、巡業する無名時代のジプシーキングスを目にして虜になったんだそうです。
老いても感性の鋭いチャップリンも凄いです。
チャップリン
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ジプシーキングスとニッポン
「タモリ倶楽部」の「空耳アワー」の常連グループのジプシーキングスですが、他にもニッポンとの関わりがあります。
フジテレビ系の時代劇『鬼平犯科帳』のエンディングテーマとして『インスピレーション(Inspiration)』が使われた他、キリンビールの発泡酒「淡麗」のコマーシャルでカンツォーネをカバーした『ボラーレ(Volare)』が使われています。
Gipsy Kings - Inspiration
Gipsy Kings - Volare
「ミュージックフェア」出演動画①。
Gipsy Kings Djobi Djoba Acustic Version
「ミュージックフェア」出演動画②。
Gipsy Kings Bamboleo Acustic Version
ダミ声の情熱的ラヴソングの美学。
ジプシーキングスが好きです。しかし不思議です。何がって、こんなガラッガラダミ声のおっさんの歌になんでこんなに感動してしまうんでしょうかって事です。スタイルは彼らの地元南仏のラテン音楽とフラメンコの融合で「ルンバフラメンカ」というんだそうです。（それプラス現代ポップスの融合。）レイエス兄弟とその親戚関係にあるバリアルド兄弟が中心のいわゆるファミリーバンドです。レイエス兄弟の父、ホセレイエスはフラメンコ界の巨匠。（僕がジプシーキングス以外にも、ジャクソン5やビーチボーイズ、アイズレーブラザーズ、スライ＆ザファミリーストーン…とファミリーバンドになぜか惹かれるのは単なる偶然でしょうか？）
多くのニッポン人には「タモリ倶楽部」の「空耳アワー」の常連グループという事でも有名です。（ちなみにウィキペディアによると、同コーナーでは2005年6月末までに19作品で採り上げられ、ランキングは3位との事。）
Gipsy Kings - Djobi Djoba
代表曲の「ジョビジョバ」…。こんなヘンテコな名前の曲に、どれだけ感動をもらった事か。ダミ声で唄われる情熱的なラヴソングは甘ったるい声で歌声のラヴソングよりリアルで感動的だと思います。
サビ前の、「ジョビッ」（タンタン）「ジョバッ」（タンタン）の変拍子、のようで実は変拍子じゃないカッコ良さ。
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カマキリっぽいミュージシャンを集めました。
カマキリっぽいミュージシャンをただ集めました。細長い顔、胴、手足、指。
リックオケイセック(The Cars) 筆頭はこの人。この線の細さ！
The Cars - Magic
トッドラングレン 目元のメイクも昆虫っぽい
Todd Rundgren - Hello Its Me
キースエマーソン（エマーソンレイク＆パーマー）プログレカマキリ。速弾きすぎるキーボードさばきの秋の虫が一斉に鳴き出したような壮絶な音。服のピカピカ感はコガネムシっぽいか。（そして動画の頭なぜか大きく映る「竹中工務店」の看板。）、
Emerson, Lake & Palmer - Hoedown
ボビーギレスピー（プライマルスクリーム） 今回紹介した中では若手カマキリ。ここまでが個人的にカマキリ四天王。
Primal Scream - Rocks
ジョーイラモーン（ラモーンズ） パンキッシュカマキリ。
The Ramones - Blitzkrieg Bop
エイドリアンブリュー（キングクリムゾン） 薄毛カマキリ。
King Crimson - Sleepless
イギ―ポップ(ストゥージズ） カマキリ2時50分
Iggy Pop - Lust For Life
ピートタウンゼント（The Who） デカ鼻カマキリ
The Who - My Generation
ブライアンメイ（クイーン） のっぽさんカマキリ
QUEEN: Killer Queen
ゲディリー（ラッシュ） カナディアンカマキリ。
Rush - The Big Money
ジェシエドデイヴィス インディアンカマキリ。彼のソロ動画が見つからなかったので、タジマハルのバックでギター弾く動画です。「レコスケくん」でもネタにされていた方です。（レコガール初登場の回で電車でジェシのアルバム「ウルル」のライナーを読んでいるレコガールにレコスケは恋に落ちます。）
Taj Mahal - A Lot Of Love
ウルル : ジェシ・デイヴィス
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ちょっと待てAMAZON（怒）
フレンズ : ザ・ビーチ・ボーイズ
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下記の文章は僕のフェイヴァイリットアルバム、BB5の「フレンズ」に対するAMAZONの商品紹介（レビュー）です。
「1968年、『Friends』を録音するころになると、ビーチ・ボーイズのヘッドとしてのブライアン・ウィルソンの地位はしだいに揺らぎ始める。まだブライアンが中心人物であることに変わりはなかったが、ソングライティングはバンドの中で平等に分担するようになっていたのだ。結果はやはり統一感に欠ける仕上がりとなった。というのも、ブライアン印のポケット・シンフォニー（「Passing By」、「Busy Doin' Nothin」、「Wake the World」）とは相容れないタイプの曲（「Transcendental Meditation」、「Anna Lee, The Healer」、「Little Bird」）があるからだ。」
…全く分かっていない 。「フレンズ」という作品の不思議な可愛さや魅力が。この作品を僕だけでなく当のブライアンウィルソン自身もフェイヴァイリットに挙げている事を、このレビュアーは知っているんでしょうか？完全に20年以上前のレビューです。
以前にもこのブログで「フレンズ」の可愛さについて書きましたが、もう一回改めて僕なりの「フレンズ」レビューを（最近話題の学術論文のコピペみたいに。）コピペします。
「いわゆるBB5の低迷期にあって「フレンズ」が、他の低迷期の各アルバムと圧倒的に違う点があります。大作「スマイル」が未完に終わっってしまった事が原因で、精神衰弱になり、永いうつ病生活が始まった闘病中のブライアンが、この「スマイル」制作時だけ奇跡的に一時的に復調している所です。つまり「フレンズ」は、未完の「スマイル」の前作の世紀の名盤「ペットサウンズ」以来のブライアンの現場一時復帰作品なのです。
「フレンズ」の前後に出た各アルバムは、曲数が足りない事と、ブライアン不在でパンチのある曲がない事などの理由から、未発表に終わった「スマイル」の断片というべき曲を1〜2曲必ず収録してアルバムの収録時間を稼いでいます。そうなると当然ながらそれらのアルバムには統一感を感じられず、ばらついた印象を持ってしまいます。（或いは「スマイル」収録予定だった曲だけ浮いてる印象。）
ですが、この「フレンズ」だけは、先ほど書いたようにブライアンが復調していた為、「スマイル」収録予定だった曲が一曲もありません。なので前後の各アルバムと比べて、アルバムにまとまりを感じます。この時期のBB5において奇跡のアルバムが「フレンズ」なのです。（ああ可愛い。）
もう一つのポイントが、ブライアンがダウンし、BB5のセールスが急下降していた時期だけにワーナーも、BB5の全盛期のような無理なタイムスケジュールのアルバムリリースを要求してこなくなり、のびのびレコーディングできた事も大きいです。」
…なんて完璧な「フレンズ愛」に溢れたレビューでしょう。（自画自賛）
ちなみに、AMAZONのカスタマーレビューの方はちゃんと「フレンズ」を理解して、愛のあるレビューが掲載されています。AMAZONのレビュアーさんも、こういった一般リスナーのレビューを参考にして「フレンズ」を聴きなおして欲しいです。たいして聴きこみもせず、昔の「フレンズ」のレビューをコピペしただけなんじゃないでしょうか？（最近話題の学術論文のコピペみたいに。）そもそもカスタマーレビューがあるんだからAMAZONのレビューっていらないと思うんですが…。上記のようなマイナスな事ばっかりのレビューなんてなおさらいらないと思います。
