ビッグなのはマイケルジャクソン

まだ新人のローゼズに前座をオファーして断られたバンドは、ローリングストーンズ、ピクシーズニューオーダー等がいます。ローゼズは他のバンドの前座は一切しませんでした。
超大物のローリングストーンズに対しては、「まだ続けていたなんて知らなかった。」とイアンのビッグマウス炸裂。同郷の先輩バンドのニューオーダーに対しては、「ニューオーダーなんてビッグじゃない。ビッグなのはマイケルジャクソンで、目指しているのはあそこだ。」と発言。ローゼズが本気でマイケルのポジションを目指していたかは謎だし、当時としては多分ジョークと取られたんじゃないかと思いますが、イアンはソロ時代にマイケルをカヴァーしています。(これもジョークと取られたかもしれないですが。)

Ian Brown Billy Jean

Ian Brown - Thriller

マイケルとイアンブラウンなんて最も食べ合わせが悪い組み合わせのように思いますが、意外とらしさを失う事無く上手いカヴァーだと思います。
ジャクソン5をマイケルより小さなころにブラウン管で見て、自身がバンド活動を始めた不遇の時代には、黒人というハンデを覆して世界一のスターになってしまったマイケルをイアンは本気でリスペクトしていたんだと思います。89年ごろのインタビューで「白人はこの10年間何もしてこなかったじゃないか。」とも言っています。