ローゼズ最初の内部分裂とレニ脱退の理由。

僕を含め、情報が少ないここ日本に暮らしていて、解散前後のローゼズを覚えているファンなら、一番のなぞは「レニはなんで抜けたのか?」だと思います。「バンドとの方向性が違ってきた」のが、答えなのは当然わかっていますが、レニは解散後はおろかセカンドアルバムリリース時のインタヴューも写真撮影すらなくて、2011の再結成まで表舞台から姿をくらましたんです。それは「家族との時間を優先させたくなった(大金も入ったし、)」のが多分大方の理由なのも想像できます。

ここ数週間僕が読み狂っている「ストーンローゼズストーリー」に当時の日本の洋楽ジャーナリズムでは判りえなかった当時の真相が判ります。

ザ・ストーン・ローゼズ・ストーリー 誕生と、解散と、復活と。」

ザ・ストーン・ローゼズ・ストーリー 誕生と、解散と、復活と。

ザ・ストーン・ローゼズ・ストーリー 誕生と、解散と、復活と。

レニの離脱の前に既に一回ローゼズは内部分裂があったという事が、この本には書かれています。詳しくはここには書きませんが、才能あふれるメンバーが揃いすぎてもバンドは上手くいかない、ようするに「船頭多くして船山に登る。」という事です。

例えばビートルズにおけるリンゴスターが、シンガーにもソングライターにもならず(なれず)、ドラマーに徹した姿勢と彼の陽気なキャラクターが、いかにこのビッグバンドの絶妙なバランス感覚のカギだったかという事です。