デニスの渾身の大作

デニスの創作意欲は止まることなく、それが運よくプロデューサー、ジェームスウィリアムガルシアの目に止まり、遂にソロアルバムをリリース。タイトル「パシフィックオーシャンブルー」。海を愛する男らしいアルバムです。BB5の低迷期にリリースした訳ですから、セールス面での成功は当然無かったですが、デニスにとってそんな事多分どうでも良かったんじゃないかと思います。
「パシフィック…」のリリースを待たずに、次作のレコーディングに取り掛かります。タイトル「バンブー」。しかしこれは、完成に至らず、デニスの創作意欲も落ち着き、酒と薬に溺れ、83年水死。(享年39)あまりにあっけなく短い一生でしたが、「パシフィックオーシャンブルー」のような傑作を世に出せて本当に良かったと思います。
今では「バンブー」に収録予定だった曲の多くも、「パシフィック…」のデラックスエディションで聴けますが、もしデニスが生きていたら「ブライアンウィルソンプレゼンツSmile」みたいに「バンブー」がリリース出来たかもしれません。
デニス・ウィルソン 「パシフィック・オーシャン・ブルー(レガシー・エディション)」

パシフィック・オーシャン・ブルー(レガシー・エディション)

パシフィック・オーシャン・ブルー(レガシー・エディション)