西寺郷太さんの「マイケルジャクソンの新しい教科書」が面白い。2

知らなかった事がいっぱいで本当に読んでいて面白い本です。スリラー制作にあたり、クインシーが集めたデモテープは600曲あったそうで、その中から46分というアナログレコードの収録時間に入る曲数に絞ったんだから、大半がシングルヒットするモンスターアルバムになるのも当然だと、改めて思いました。YMOの「ビハインドザマスク」も落選した一曲ですが、600曲もあったら仕方なしだったのかな。(マイケルの死後に日の目を見ましたが。)
マイケルがフレディマーキュリーと当時仲がよく、ステージパフォーマンス、衣装など、フレディからマイケルが受けた影響についてもなるほどと納得させられるものでした。実現しなかったですが、共作、共演の可能性も具体的にあったみたいです。(二人共つくづく死ぬのが早すぎです。)
あと、「スリラー」とクイーンのアルバム「ホットスペース」との類似点とか、クイーンの地味なベーシスト ジョンディーコン作の「地獄へ道づれ」(それまでのクイーンらしくないブラックミュージック寄りのダンスナンバー。)をシングルにしたほうが良いと、助言したのもマイケルだったとか…。知らなかった事ばかりです。
「ホットスペース」はクイーンの歴代アルバムの中では、地味でいまいち評価の低い作品ですが、マイケルとの関係性を踏まえて聴くと聴こえ方が変わるかもしれないです。「ホットスペース」も30年の時を経て、再評価あるかも。
クイーン「ホットスペース」

ホット・スペース(リミテッド・エディション)

ホット・スペース(リミテッド・エディション)

Queen - 'Another One Bites the Dust' 「地獄へ道づれ」