僕の好きな清志郎

僕は友達の影響で、RCや清志郎さんのアルバムを20歳くらいの頃から聴きはじめました。(時期で言うと久々にチャボとRCの曲を演奏した「Grad All Over」と言う日比谷屋音での一夜限りのライヴがあった頃でした。
僕の好きな清志郎さんは、80sのRC全盛期ではなく、RCで言うと圧倒的に初期の3枚が好きです。その中の3rd「シングルマン」は、「発売当時、売れ行き不振で即廃盤になったのが、ブレイクとともにファンの運動で再発された「スローバラード」を含む名盤。」としてもう有名でしたが、当時の僕の琴線に触れまくったのは「シングルマン」ではなくて、2nd「楽しい夕に」でした。中でもアルバム最終曲「ぼくの自転車の後ろに乗りなよ」における清志郎さんのヴォーカルの凄まじさ!(静から動への変化。)ニルヴァーナの[Smells like teen spilit]が世界的にヒットする遥か19年も前の、ロック途上国の日本にカートコバーンがかすむくらいのヴォーカリストがいたのです。
このアルバム製作時の清志郎さんは、当時の僕と同じ20歳。バイトで失敗した日の夜に、この曲を聴いては「そうだ、僕はちっとも悪くない!」と心で唱えていた社会性も社交性も欠けていた自分。
それから数年経って、またSNOOZERですが、2007年12月号の「日本のロックポップアルバム究極の150枚」という特集でなんと、僕だけのフェイバリットだと思っていた「楽しい夕に」が、1位だったのです!!タナソウがRC及び清志郎さんを語ったのは後にも先にもこの号くらいだと思いますが、彼曰く、「喪失と落胆。狂おしく張り裂けそうなソウルの詰まった、いまだ誰も超えることの無い永遠の金字塔。」全く同意!!

SNOOZER 2007 12月号

snoozer (スヌーザー) 2007年 12月号 [雑誌]

snoozer (スヌーザー) 2007年 12月号 [雑誌]

RCサクセション 「楽しい夕に」

楽しい夕に

楽しい夕に

RCサクセション 「ぼくの自転車の後ろに乗りなよ」