ジャクソン5の10曲

個人的に好きなJ5の曲を独断でトップテン形式で紹介します。ただしデビュー〜4thシングルはあえて外します。[ ]は収録アルバムタイトル。
 
(次点)Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋) [Third Album]
ジャクソン兄弟の三男、ジャーメインがしっとりとサイモン&ガーファンクルの名曲バラードカバーを聴かせてくれます。楽曲の良さの力もありますが、一語一語を大事に歌い上げるジャーメインの歌唱力は、再評価の価値有りです。残念なのは特にイントロですが、曲全体のオーケストラのアレンジが安っぽい昭和歌謡の様で、笑ってしまうので次点。


(第10位)Dancing Machine  [Get It Together]
アルバム[Get It Together]は、いいファンクアルバムだと思います。B面曲はビートルズアビーロードみたいに曲と曲の繋ぎ目のないメドレースタイル。そのメドレーの最終曲。モータウン社長のベリーゴーディはこの曲でJ5との契約を打ち切ったのですが、声変わりして青年になったマイケルがその後、世界的大スターになる事までは想像できなかった様です。


(第9位)Who's Lovi'n You  [Diana Ross Presents The Jackson5]
J5と同じモータウンに所属の先輩、スモーキンロビンソン&ミラクルズの名曲のカバー。若干11歳のマイケルは、「上手にお歌が唄えて小さいのにすごいねぇ。」 のレベルを遥かに飛び越えています。何なんだろうこの貫禄。


(第8位)Don’t You Know Why I Love you  [ABC]
こちらもモータウンの先輩スティービーワンダーのカバー。Who's Lovi'n Youもこの曲も難曲だと思いますが、人生経験の少ないこの少年はなんでこんなに感情豊かに、熱く唄いこなせるんでしょうか。終盤のシャウトと兄弟たちのハーモニーは圧巻。


(第7位)One More Chance  [ABC]
マイケルの[BAD]収録のThe Way You Make Me Feel のPVで恋人役を演じた女優のタチアナサムツェンが、5歳の頃 、母親のおねだりして[ABC]を買ってもらった、というエピソードが好きです。当時のJ5がどれだけ幅広い層を心を掴んだのか、当時のアメリカの女の子たちがマイケルの虜になったのか…。この曲はJ5らしいハーモニーが心地いいラヴソング。


(第6位)May Be Tomorrow(きっと明日は)  [May Be Tomorrow]
J5の4thアルバムの表題曲。モータウンに残したJ5のアルバムの中で本作は過小評価されている様に個人的には思いますが、マイケルのソウルシンガーとしての確かな成長が伺えるいいアルバムだと思います。この曲もJ5が初めてセールス的にコケたシングルです。すごくいい曲なのに…。(ファンやモータウンは、マイケルの成長なんて望んでなかったという事なのでしょうか…。)


(第5位)To Know  [Lookin’ Through the window]
アルバムの真ん中にひっそり収録されている佳曲ですが、僕の大のお気に入りナンバーです。兄弟たちが1小節づつ代わる代わるリードをとってサビをマイケルが歌い上げる演出が粋。この頃の映像がYOU TUBEにほとんどアップされてないのは、マイケルが大きくなってしまって、テレビ出演が減った事が原因でしょうか。


(第4位)Touch  [Sky Writer]
アルバム[Sky Writer]は、ヒットシングル無しの過渡期のアルバムですが、個人的には、最近の一番の愛聴盤です。初期J5の荒削りで勢いのある作品達とは違って、特にマイケルとジャーメインのヴォーカリストとしての成長が著しいです。この曲のオリジナルはダイアナロス&スプリームス


(第3位)Corner Of The Sky  [Sky Writer]
3位も今、一番お気に入りのアルバム[Sky Writer]から。A,Bメロをマイケルが担当してサビをジャーメインが歌い上げる珍しいパターン。このジャーメインがさりげなく素晴らしい!ジャーメインもチャンスやタイミングに恵まれれば第2のマーヴィンゲイになって、マイケル、ジャネットの様にソロでも成功できたんじゃないかな、と思うと残念でならないです。


(第2位)Lookin’ through the window(窓辺のデート)  Lookin’ through the window []
このイントロのインパクトが全て。ルパン三世のOPテーマのイントロにこの曲のイントロの影響アリと指摘されている本もありますが、それはどうなのかな?サビのラストのコーラスの「Ha〜ha〜ha」はモーニング娘の曲で引用されてます。レコーディング時期が早かったのか、このアルバムが発売された頃のマイケルが、このキーで唄う事は不可能。つまりライヴ等での再現は当時から不可能。よくぞこの名曲をレコーディングしておいてくれたと心から思います。


(第1位)Never Can Say Goodbye(さよならは言わないで)  [May Be Tomorrow]
個人的な思い出話ですが、マイケルの突然の死亡ニュースがあった頃、仕事で心身共に疲れきっていた頃で、深夜仕事終わりの帰りの車内のカーステから、この曲が偶然不意にかかって…このちびっこはなんて汚れのない澄んだ声で唄うんだろうと、目が潤んでしまいました。失恋ソングですが、マイケル自身が「僕にさよならなんて言わないで。」と言っている様で僕の一番辛かった時期を救ってくれた歌でした。