カヴァーで作るペットサウンズ

ビーチボーイズ 「ペットサウンズ」

ペット・サウンズ

ペット・サウンズ

SAINT ETIENNE - Wouldn't It Be Nice
この曲を、こんなスローテンポで唄うのはどうなんだろう。この曲は陽気で明るいのがいい所なのに。カヴァーという事で、奇を衒(てら)ったアレンジが裏目に出てしまった典型的な駄作。

Kirsty MacColl - You Still Believe In Me

FRIENDS ON FRIENDS - That's Not Me
出だしマイクラヴ批判のTシャツで笑いを取って、演奏も上手くて楽しそうな良質カヴァー。

Steven Padin - Don't Talk
ブライアン愛、ペットサウンズ愛を感じます。

The Sea Of Tunes - I'm Waiting For The Day

Neil Cowley Trio - Let's Go Away For Awhile
凄いな。曲に壮大さが増した感じ。タイムリーにBB5を聴いていた世代の方は「ペットサウンズ」を聴いて大人の音楽になったと戸惑いを感じたみたいですが、それはこういう楽曲がそう思わせたんでしょうね。

The Kingston Trio - Sloop John B
この曲は、こっちがオリジナル。オリジナルの方が底ヌケ感が増していてこっちのSloop John Bも悪くないですね。

Wilson Phillips performs - God Only Knows
身内のカヴァーは避けようかと思ったんですが、ブライアンウィルソンの血を引く、彼女たちの上手さはあまりに別格なんで採用!彼女たちもこの時デビュー20周年だったみたいです。

Sonic Youth - I Know There's An Answer
ソニックユースの持ち味も活かせる、選曲の良さが光るカヴァー。

Mathilde Santing - Here today
たぶんアマチュアの方だと思いますが、PVとかすごく凝ってます。歌も上手。

Aimee Mann & Michael Penn - I Just Wasn't Made For These Times
これは上手に二人の歌に昇華させてます。が、この曲はブライアンの哀愁たっぷり詰まったオリジナルには、どのカヴァーもかなわないです。

David Marks & the Beach Boys' band - Pet Sounds
これをカヴァーと捉えていいのかどうか。BB5の50周年のワールドツアーの一コマ。センターのデイヴィッドマークスは、BB5のデビュー時、学業を理由に一時脱退したアルの替りに、たまたまウィルソン家の近所に住んでいてギターを持っていたので、急遽メンバーになって、一年程でアルの復帰と同時に解雇された1stのみのメンバー。あれから50年の月日を経て(またしても人数合わせ的ではありますが、)人生の晩年にいきなりワールドツアーなんて大舞台が待っていようとは!音楽界のきんさんぎんさん状態。がんばれマークス!とちるなマークス!バックを固めるビーチボーイズバンド(ほぼブライアンウィルソンバンドです。)もなんだか不安そう。マークスのソロが終わった途端、安心したかのように演奏に勢いが出る所が、この動画のツボ。

Timothy B Schmit - Caroline, No
元ポコ、元イーグルスのティムシュミット。ポコでもイーグルスでも後釜の外様なので目立った存在ではない印象ですが、ソロ活動は80年代から精力的だったようで、その中のカヴァー。イーグルスでは、I Can't Tell You Whyというヒット曲でのハイトーンヴォーカルが有名ですが、このカヴァーでもきれいなファルセット聴かせてくれてます。コーラスも忠実にBB5っぽいと思ったら、本当にBB5のメンバーが同窓会的に集まって(ブライアン、含む。)バックコーラスを担当してました。ウエストコーストの可愛い後輩のためにひと肌脱いでくれたなんて、どれだけ贅沢なカヴァーでしょうか。生前のカールもいることを考えると結構貴重な音源と言えるかも。