色んな人の15周年

くるりの15年目「ロックンロールハネムーン」

くるりが、メジャーデビュー15周年だそうです。(同期はaikoモー娘。、浜崎、林檎、宇多田…。)
そこで僕の好きなアーティストの15周年を調べてみました。



ビーチボーイズの15年目「15BIG ONES」

15 BIG ONES/LOVE YOU

15 BIG ONES/LOVE YOU

ビーチボーイズにとって15年目は大々的に祝われました。前年リリースされた2枚組ベスト「エンドレスサマー」が全米1位の大ヒット、そもそも(常に第一線というわけではなく長い低迷期もありましたが、)コンスタントに作品を残し続けてライヴバンドとして15年も活動したグループなんて、前例がなかったという事が大きいです。この頃からBB5は「AN AMERICAN BAND」と呼ばれるようになります。
そして、何より「15BIG ONES」の最大のキャッチコピーが「BRIAN IS BACK!」
ドラッグやら過食やらでボロボロ、一時期はメンバーから外れていたブライアンの復帰。さらにオリジナルBB5勢ぞろい。アルバムの内容はいまいちまとまりに欠けるものだし、ブライアンも完全復帰には程遠く、15周年キャンペーンに無理矢理担がれた感がありますが、BB5の再ブームは15年目に見事に到来しました。

XTCの15年目「ノンサッチ」

ノンサッチ

ノンサッチ

エルヴィスコステロの15年目「ジュリエットレターズ」
ジュリエット・レターズ

ジュリエット・レターズ

この2組は、僕が高校生の頃買った2枚です。グランジ全盛の頃に少ないお小遣いでずいぶん渋いアルバム買ってたんだなと改めて思います。15年目という共通点は今回調べて知りました。未だに思い入れが強くよく聴く2枚です。
XTC - The Ballad Of Peter Pumpkinhead

Elvis Costello & The Brodsky Quartet - The Birds Will Still Be Singing

ムーンライダーズの15年目「最後の晩餐」

最後の晩餐 Christ,Who’s gonna die first?

最後の晩餐 Christ,Who’s gonna die first?

これも高校生の時買ってました。J-POP、渋谷系、バンドブームの頃に、どんだけ渋好みなんでしょう。「ロック=若者の音楽」をいうイメージを壊した、いわゆる親父世代が見せるロック、という意味では世界的にも先駆けだったんじゃないでしょうか。ジャケ写も敢えておじさん臭くした所があると思います。メンバー最年少の博文さん、良明さんは当時38歳くらいでしょうか?自分もこの頃のムーンライダーズの年齢になっちゃったんだなあ。
ムーンライダーズ - Who's gonna die first?

ちなみにこの曲の冒頭、メンバー紹介をする声は当時親交があったXTCのアンディパートリッジ。



マイケルジャクソンの15年目はジャクソン5時代をデビューとするなら、「スリラー」や「We are the world」の頃(超全盛期!)になります。20代半ばでもう芸歴15年です。
RCサクセションの15年目は、事務所「りぼん」から独立。自らの事務所「うむ」設立。
細野晴臣さんの15年目は、自身のレコードレーベルを立ち上げ(そこからピチカートファイヴやWorld Standardがデビュー。)アルバム「S.F.X.」発表。15年の中にはっぴいえんどもキャラメルママもYMOも入っているんだから、この人の15年も中身が濃い。
矢野顕子さんの15年目はアルバム「Super Fork Song」発表。矢野さんにとって最初のピアノのみの弾き語りカヴァーアルバムです。このカヴァーはシリーズ化して今でも定期的に発表されています。楽曲の良さもありますが、その後のカヴァー集はどれも「Super Fork Song」の水準には達していないように個人的に思います。
松本大洋の15年目は「ナンバーファイブ」連載中。15年を経ても才能の進化が止まらない。
手塚治虫の15年目は「虫プロ」設立。日本初のアニメーション「鉄腕アトム」の準備が始まります。もうすでに「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」はおろか「火の鳥」の連載も始まっているのだから、どれだけ凄まじく多作だったんだか。