タミーの影武者ヴァレリーシンプソン

スーパーデュオ、マーヴィンゲイ&タミーテレル。人気絶頂期の70年に、脳梗塞で24歳の若さで突如亡くなったタミーテレル。3rdアルバムの制作時の訃報にモータウンレコードは、タミーの死を公表せず、タミーの歌入れが終わっていない曲に影武者を立てる事にします。(その判断は今となってはどうなんだって話ですが、それだけマーヴィン&タミーが金看板だったという事なのでしょう。)
抜擢されたヴァレリーシンプソンは、旦那のニコラスアシュフォードと「アシュフォード&シンプソン」としてモータウンの専属ソングライティングチームを組んで、それこそ "Ain't no Mountain High Enough"をはじめとするマーヴィン&タミーの数々のヒット曲を作ってきた女性でした。要は彼女も「マーヴィン&タミー」のヒットの恩恵を受けていたチームの一員だった訳で、影武者も嫌々ではなくレコードの売り上げの為を思えば「私でよければ当然やりましょう。」ってスタンスだったのかな。
モータウンも過去のレーベルとなって、さらにタミーはおろかマーヴィンも亡くなった今となっては、もう時効って事なのか、今出ているアルバムには、具体的にどの曲がヴァレリーの唄っている曲かクレジットもされています。ヴァレリーの声はタミーの特徴を凄くよく捉えていて、よくよく聴けばちょっと違うのがかろうじて判る程度。全く違和感なくて当時のリスナーはまさか別人とは疑う事も無かったと思います。
その後、「アシュフォード&シンプソン」として73年にレコードデビュー。その後も精力的に活動。00年代に旦那のアシュフォードは他界しますが、ヴァレリーシンプソンは2012年のソロ活動を再開。

Ashford & Simpson (Live) The Boss

Ashford & Simpson 「ストリート・オペラ」

ストリート・オペラ

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